予防接種について
「なぜ、横井こどもクリニックは予防接種に積極的に取り組むのか?それは感染症からお子様を守りつつ、社会全体に感染症が広がらないようにするためです」
子どもたちは、お母さん方から抗体という免疫を授かって、この世に生を受けます。しかし生後数か月で徐々に抗体の値は低下してしまうため、重い感染症で生命の危機に瀕する、あるいは助かっても後遺症が起こる可能性があります。そこで、お子さん個人の健康を守りつつ、お子さんの世代の健康を守るためにも、感染症が社会全体に広がらないよう周囲の大人が取り組む必要があり、その最も効果的な方法が予防接種なのです。予防接種に用いるワクチンは、感染症の原因となる様々な細菌やウイルスの病原性を弱めたり、無毒化したりすることで作られます。これを注射あるいは内服することにより、同じ病原体に感染しづらい、あるいは症状が出たとしても軽く済むのです。
予防接種は、一人ひとりのお子様の体調に合わせて行うことが大切です。そのため、地域のかかりつけ医として、お子様の健康状態をよく把握している医療機関に保護者が連れていき、そこで接種を受けることが原則となっています。
当クリニックでは、自費を含め各種予防接種を承っておりますので、お電話でご予約の上、お越しください。また、数多くの予防接種があり、いつ、どのような接種を受けたらよいのか戸惑われる保護者の方も少なくないと思います。当クリニックでは、お子様一人ひとりのスケジュールを作成し、この計画に基づき、小児期に必要とされるすべての予防接種を忘れずに受けられるように配慮致します。
- ご来院の際には、予防接種予診票、母子健康手帳、健康保険証、小児医療証、診察券(すでに当クリニックを受診中の方)などをお持ちください。
- 万一の副反応に備え、接種後30分程度は当クリニックの近くに留まっていてください。通常、接種当日もいつも通りの生活をして構いませんが、激しい運動は避けます。接種後、体調の変化が見られた場合は、すぐにご相談ください。
定期接種のスケジュールと種類
2か月 | 肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルス・5種混合(・4種混合・ヒブ) |
3か月 | 肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルス・5種混合(・4種混合・ヒブ) |
4か月 | 肺炎球菌・ロタウイルス(5価のみ)・5種混合(・4種混合・ヒブ) |
5~7か月 | BCG(6・7か月健診も忘れずに) |
9~10か月 | B型肝炎(9・10か月健診も忘れずに) |
1歳 | 5種混合(・ヒブ)・肺炎球菌(・4種混合)・MR(麻疹・風疹)・水痘・おたふくかぜ |
1歳半 | 水痘(・4種混合)、(1歳6か月健診も忘れずに) |
3歳 | 日本脳炎(2回) |
4歳 | 日本脳炎 |
年長さん | MR(麻疹・風疹)・おたふくかぜ・3種混合(DPT)・ポリオ |
9歳 | 日本脳炎 |
11歳 | 2種混合(DT) |
中学1年生 | HPV(ヒトパピローマウイルス) |
勧奨(定期)接種
- ロタウイルスワクチン(生ワクチン)
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- ロタリックスは、生後6週~24週、接種回数は2回です。
- ロタテックは、生後6週~32週。接種回数は3回です。
- 接種前後30分は授乳が出来ませんので、ご注意ください。
- ヒブワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後2か月~5歳未満、接種回数は1~4回です。
- 小児肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後2か月~5歳未満、接種回数は1~4回です。
- B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後2か月から、接種回数は3回です。
- 5種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後2か月~7歳6か月未満、接種回数は4回です。
- 4種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後2か月~7歳6か月未満、接種回数は4回です。
- 3種混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後3か月~7歳6か月未満、接種回数は4回です。
- 小学校入学前の接種は自費で可能です。
- 不活化ポリオワクチン(4種混合に含)(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後3か月~7歳6か月未満。接種回数は4回です。
- 小学校入学前の接種は自費で可能です。
- 2種(ジフテリアと破傷風)混合ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は11歳~13歳未満、接種回数は1回です。
- 水痘ワクチン(生ワクチン)
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- 標準接種方法は1歳以上であり、接種回数は2回です。
- BCG(結核予防)ワクチン(生ワクチン)
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- 標準接種方法は生後5か月~8か月未満、接種回数は1回です。
- 麻疹・風疹混合ワクチン(生ワクチン)
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- 標準的には、1歳のときに1回、さらに小学校の入学の前年に1回です。
- 日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準的には、3歳~4歳の間に合計2回、その2回目接種から1年後にもう1回。さらに、9歳~13歳未満に1回です。
- 子宮頸がんワクチン(不活化ワクチン)
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- がんを高い確率で予防することができる、唯一のワクチンです。
- 標準的には中学1年生となる年度から行い、接種回数は3回です。
- 接種を希望する方は定期接種として接種を受けることが可能です。現在は遡及措置期間であり、詳細は各自治体担当部署へのお問合せをお願いします。
- お子さんや保護者のみなさまと共にHPV感染の予防方法について学んでいく仕組みを作ることを目指す一般社団法人「HPVについての情報を広く発信する会」の資料もぜひご覧ください。
「HPVについての情報を広く発信する会」の資料はこちら
- シルガード9について
- これまで有効性が高く評価されてきたガーダシル(4価)に加えて、さらにアジア人で特に多いタイプをさらに含めた計9価分(子宮頸がんの原因となるHPVの約9割)をカバーしています。
HPVに感染する機会が少ない10代前半(添付文書上の接種対象者は9歳以上の女性です)にシルガード 9を接種することで、子宮頸がんを中心としたHPVに関連する悪性腫瘍を効果的に予防することができます。
初回接種(1回目)、2ヵ月後(2回目)、6ヵ月後(3回目)に、上腕の筋肉内に接種します。
なお、2023年4月以降は以下のように変更となります(一部変更の可能性もありますのでお住まいの自治体のHPなどをご参照ください)。
・原則、小6~高1女子は無料です。1997~2007年度生まれの女性は特例で2024年度まで無料(ただし早めの接種が推奨)です。
・1回目接種時に15歳未満の場合シルガード 9なら2回接種、1回目接種時に15歳以上なら3回接種が可能です。
任意接種
- おたふくかぜワクチン(生ワクチン)
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- 標準接種方法は1歳から、接種回数は2回とされています。
- A型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は1歳から、接種回数は3回です。
- インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)
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- 標準接種方法は、生後6か月~小学6年生までは2回の接種、中学生以降は1回の接種が推奨されています。
- 狂犬病ワクチン
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- 標準接種期間は初回接種、4週間後、6か月~12か月後の3回です。
- 髄膜炎菌ワクチン
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- 標準接種方法は2歳から、接種回数は1回です。
自費予防接種料金
MR(麻しん・風しん) | 8,000円 |
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水痘(水ぼうそう) | 6,500円 |
おたふくかぜ(1歳、就学前) | 4,500円 |
3種混合※(就学前) | 3,500円 |
不活化ポリオ※(就学前) | 8,000円 |
日本脳炎 | 5,000円 |
2種混合 | 3,500円 |
ヒブ(Hib菌) | 7,000円 |
小児肺炎球菌 | 10,000円 |
ロタテック(ロタ) | 7,500円 |
5種混合 | 17,500円 |
BCG | 9,000円 |
エイムゲン(A型肝炎) | 6,500円 |
B型肝炎(0.25ml) | 4,500円 |
B型肝炎(0.5ml) | 5,000円 |
ラビピュール(狂犬病)※★ | 15,000円 |
メンクアドフィ(髄膜炎菌) | 23,000円 |
ガーダシル(子宮頸がん) | 15,500円 |
シルガード(子宮頸がん) | 25,000円 |
※取り寄せが必要です、★スケジュールが厳密です。
当院でのシルガード接種は女性のみです、ガーダシルは男性への接種が可能です(いずれも自費のみ)。
都内23区や狛江市の公費助成の⽤紙があると無料または減額されます。